SMS産廃コラム

蛍光灯の処分方法とは?

蛍光灯の処分はこんなに大変!

廃棄される蛍光灯

政府が掲げた目標「LED照明などの次世代照明を2030年までに100%設置」により、最近ではコンビニエンスストアや一般家庭でもLED照明を使用することが多くなってきました。

このページでは最大級の利用者数を誇る業務改善システムをつくる株式会社エスエムエスが蛍光灯の処分方法と処分する際の注意点などについて分かりやすく解説しています。

照明の歴史は発明の繰返し

照明の発明の歴史

西暦1800年ころまで照明といえば菜種油やろうそくを使ったものでした。ろうそくの発明は古く紀元前にさかのぼります。

江戸幕府が終わりを告げる50年以上前の西暦1810年代にガスを使用した「ガス灯」が登場します。

その約60年後の1879年、かの発明王トーマスエジソンが白熱電球を開発し、火を使った照明から電気を使った照明に変わり、私たちの生活はとても便利になりました。

その約60年後の1938年に、蛍光ランプが発明され、さらにその約60年後に青色発光ダイオードが発明され、白いLED照明が広く普及しました。

かつての照明よりもはるかに長寿命ということもあり、現在でも蛍光ランプはまだまだ現役で使用されており、その流通量は膨大です。寿命が長いということは処分する機会も少ないので、実際に捨てるとなると処分方法がわからないという方も多いのではないでしょうか?

蛍光灯の原理・仕組み

蛍光灯は放電電灯の一種です。
白熱電球はフィラメントという金属コイルに電流を流すことで発熱と発光しますが、蛍光灯にも両端に取り付けられた電極(フィラメント)があります。

蛍光灯のガラス管内壁には蛍光物質が塗布してあり、ガラス管内部には空気ではなく水銀ガスとアルゴンなどのガスが注入されてあります。また、両端の電極には電子放射物質が塗布してあります。
電極(フィラメント)に電流が流れ加熱されると電極から熱電子が放出され反対側の電極に向かって飛び出しランプが点灯します。
この時に熱電子がガラス管内部で蒸発し水銀ガスにぶつかります。ぶつかった衝撃により水銀電子が紫外線を発生し、ガラス管内に塗布してある蛍光物質に紫外線が当たると目に見える光に変わります。

蛍光灯が光る仕組み

蛍光灯を処分する際に注意するべきこと

蛍光灯は水銀使用製品廃棄物に指定されている

蛍光ランプには有害物質である水銀が含まれています。そのため埋立処分など誤った処分を行うと、埋め立てられた蛍光ランプから水銀が放出され、土壌汚染が始まる可能性があります。雨水から地下水や河川、海に流出し、環境汚染を引き起こします。また、飲料水はもちろん、食物連鎖の過程で農産物や畜産物、海産物に蓄積され、食糧として人が摂取してしまうと健康被害を引き起こします。

また、蛍光灯はガラスなので、容易に割れます。割れてしまった場合は水銀が気化し、空気中に拡散された水銀蒸気は肺で70~80%が吸収され、血管を通じて体内を循環し危険ですので、もし割れてしまった場合は必ず換気を行いましょう。
処分する際は環境汚染や健康被害のほか回収の際にケガする可能性もありますので、細かく砕いたりせずに処分しましょう。

これらのことから環境省は水銀による被害を抑制するために2017年に蛍光灯を「水銀使用製品廃棄物」に指定する旨の法改正が行われ、適正なリサイクルが進められていますが、リサイクル率は4割程度となっています。

一般家庭での蛍光灯の処分

蛍光ランプは不燃ごみとして処分したり、家電量販店に回収してもらったりと様々な方法があります。
ここでは、いくつかの処分例を紹介していますのでお住いの自治体のルールに沿った方法を見つけてください。

ちなみに、和歌山県和歌山市では平成30年4月2日月曜日から小型家電等の回収日と同時に回収されます。

東京都千代田区では月2回「燃やさないごみ」と「蛍光管等」の日に、ごみ収集所で回収されます。

どちらも別の種類のごみと収集日が同じですが、収集する場所や時間、分別方法が異なりますので各自治体のルールに従ってください。

不燃ごみとして処分する

お住いの自治体によって回収サイクルは異なりますが、指定の収集場所へ持っていけば、蛍光灯を不燃ごみとして無料で回収・処分してくれます。

「専用の袋や箱に入れて処分する」「割れないように箱に入れて処分する」など自治体のルールが異なるので、処分する際には各自治体のホームページなどで確認しておきましょう。

回収ボックスに持ち込む

各自治体が設置する回収ボックスに入れることで、蛍光灯を処分する方法です。
公民館や学校、ホームセンターなど設置場所は様々ですので、各自治体のホームページなどで確認しておく必要があります。
注意点として、回収してもらえるのは割れていない蛍光灯に限りますが、好きなタイミングで持ち込め、無料で処分できます。

家電量販店で回収してもらう

各店舗でそのルールは異なりますが、蛍光灯の回収サービスを実施している家電量販店もあります。
買い替えのため購入した際は同時に無料で回収してくれる店舗もあります。
回収ボックスを店舗に設置している場合もありますので、お近くの家電量販店をチェックしておくと良いでしょう。

回収ステーションやストックヤードに持ち込む

回収ステーションやストックヤードとは一般家庭から排出されるペットボトルや古紙、蛍光灯などの資源を収集する施設で、持ち込むことにより回収してもらうことができます。
自治体や回収場所によって回収品目や曜日、時間帯などが異なりますので、お住いの各自治体のホームページなどで確認しておきましょう。

蛍光灯には有害な水銀が含まれていますが、資源化できる素材も含まれているため、回収された蛍光灯はリサイクルされます。
回収ボックスに持ち込む際と同様に割れていたり、破損していたりする場合は回収してもらえない可能性があります。

粗大ごみとして処分する

蛍光ランプは輪っか状の物やまっすぐな物、電球のような球状な物など形や長さもさまざまです。
各自治体によっては、「○○cm以上のサイズは粗大ごみとして有料で処分する必要がある」などルールが定められています。

処分する方法は、
1. 自治体のホームページで回収依頼を申し込む。又は電話で回収依頼をする。
2. 粗大ごみ処理手数料券取り扱い店で粗大ごみ処理手数料券を購入する。
3. 処分する蛍光灯に粗大ごみ処理手数料券を貼る。
4. 指定日時に取集場所へ持ち込む。

※粗大ごみ処理手数料券は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、郵便局などで取り扱っており、金額は400円ほどです。

企業や事業所での蛍光灯の処分

オフィスや学校などで蛍光灯を処分する場合は「産業廃棄物」として処分することが義務付けられています。
蛍光灯は水銀使用製品産業廃棄物に該当しますので適正な処分を行わないと懲役や罰金といった厳しい罰則が科せられるだけではなく、企業としての信頼も損ないかねません。

2017年の法改正により、蛍光灯を含む「水銀使用製品産業廃棄物」の取り扱いが変更

2017年9月30日以前までは蛍光灯は「ガラスくず」「金属くず」の許可を取得している業者に処分を依頼できましたが、2017年10月1日から廃棄物処理法の改正が行われ、水銀を含む蛍光灯は「水銀使用製品産業廃棄物」とみなされました。
したがって蛍光灯の収集・運搬、処分を委託できるのは「水銀使用製品産業廃棄物」の収集運搬又は処分の許可を取得している業者のみとなります。
また、産業廃棄物管理票(マニフェスト)には「ガラス陶磁器くず」「金属くず」のチェックに加え「水銀使用製品産業廃棄物」を含む旨を備考欄に記載しましょう。

許可を受けていない悪質な処理業者に委託してしまい、不当な方法で処分をしてしまう可能性もあります。
不適切な方法で処分されてしまった場合には、実際に処分を行った業者だけではなく、依頼をした側である排出事業者も責任を問われます。

蛍光灯のリサイクル

一般家庭や企業から排出された蛍光灯の多くはリサイクルされていない現状ですが、環境のことや健康を考えれば完全リサイクルを目指したいものです。

この項目では廃棄された蛍光灯が新たな製品の原料としてリサイクルされる工程について紹介します。

廃棄される蛍光灯

1. 分解・特殊ブロー・水銀除去
2. 破砕・回収
3. 酸洗・乾燥 または、水銀・蒸留・回収
こうして「水銀」「蛍光粉」「鉄」「アルミ・プラスチック」「ガラス」などのリサイクル原料に生まれ変わり再利用されています。

※廃棄物を新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法をマテリアルリサイクルといいます。他には、廃棄物を焼却する際に発生する「熱エネルギー」を回収して、利用するサーマルリサイクルと、廃棄物を化学合成により他の物質に変え、その物質を原料にして新たな製品を作るケミカルリサイクルの3種類があります。

照明の2020年問題 蛍光灯の製造について

内閣府による新成長戦略では、省エネの観点よりLED照明などの次世代照明の普及を推進しています。冒頭でも説明した通り2020年までに出荷が、2030年までに設置が100%の次世代照明(LED照明等)への切り替えを目標とすることが発表されました。

この政府の発表に伴い、各メーカより蛍光灯器具と蛍光ランプの生産が終了し、今後は蛍光灯器具や蛍光ランプが入手できなくなってしまいます。

また、2013年10月に水銀汚染防止のための国際条約「水銀に関する水俣条約」が締結され、2015年3月に「水銀による環境汚染の防止に関する法律」が閣議決定されたことにより、2020年12月31日以降は、水銀ランプの製造・輸出入が禁止されます。蛍光灯器具や蛍光ランプと共に、水銀ランプの入手も困難となります。

現在では少ない消費電力で明るく点灯し、水銀や鉛などの環境負荷物質を含まない、長寿命なLED照明へと世代交代しています。

よくある質問

蛍光灯を不燃ごみとして出したけど回収されませんでした

お住いの地域によっては「不燃物」や「燃やさないゴミ」としての回収を行っていない場合があります。
お住いの各自治体のホームページ等で処分方法をお調べください。

蛍光灯のリサイクルにはどんなメリットがありますか?

水銀などの有害物質による環境汚染防止になるため、地球環境にやさしく、限りある資源を有効に活用できるといったメリットがあります。

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