SMS産廃コラム

ドットプリンターとは?

仕組みや特徴について解説

この記事では、ドットプリンターとは一体どういうものなのか、仕組みや特徴について詳しく解説していきます。
その前に世間ではどんなプリンターが使われているのか軽く触れていきます。

通常「プリンター」というと、家庭用・業務用ともにレーザープリンターやインクジェットプリンターが普及しています。 普段目にする機会の少ないドットプリンターを知っている人はあまり多くはないかも知れません。
それぞれ印刷方法に適した場面で利用されています。

レーザープリンター

レーザーを利用して紙にトナーを転写します。 
印刷速度が高速という特徴があり、大量印刷に向いたオフィスプリンターとして多く使われています。

インクジェットプリンター

インクを用紙に吹き付けて印刷します。
色の再現性が高く色彩豊かで、写真の印刷に向いており、サイズもコンパクトなので家庭用プリンターとして多く使われています。

ドットプリンター

複写用紙に圧力をかけて印刷する。
主に複写式の用紙などに印刷する事務作業を行う現場で業務用プリンターとして多く使われています。

1.ドットプリンターの歴史

ドットプリンターの歴史は古く、1970年頃に登場し1990年頃のパソコンOSにDOSが中心だった頃までは、パソコン用のプリンターといえばドットプリンターでした。

第二次世界大戦の頃まで主流だった活字方式のプリンター以上に多くの種類の文字を印刷できる点が評価され、事務用から家庭用プリンターまで広く世間に普及しました。

一方で、構造上避けられない騒音が当時から問題視され、専用の防音カバーを販売し、中に収納し印刷を行うなどの対応を行っていましたが、1980年代半ば頃からは、静音性に優れるレーザープリンターに代替されていきます。

現在では印刷時の音が静かなタイプも販売されていますが、レーザープリンターなどと比較した際には、まだまだ印刷時の音が大きいというデメリットがあります。
今では家庭用というよりも、ドットプリンターの特性である複写式の書類を日常的に扱う現場で活躍し、主にビジネス用プリンターとして使用されています。

ドットプリンターの基となった物?

パソコンやワープロが普及する前までは、文字印字にタイプライターが用いられていました。
タイプライターは文字盤を打鍵するとハンマー状になっている金属製の文字が紙に叩きつけられるタイミングでインクリボンを紙に押し付けることで印字していました。

この共通点から、ドットプリンターのイメージとしてタイプライターが一般的に取り上げられます。
金属製の文字では無く、タイプライターと同じ構造の考え方で点を打ち、点の集合として文字を表現するのがドットプリンターです。

また正式には「ドットインパクトプリンター」別名では「ドットマトリクスプリンター」とも呼ばれます。

2.ドットプリンターの仕組み

ドットプリンターは紙に印字する時に物理的に圧力が掛かる為、複写式の伝票や用紙を使用することでボールペンで書いた時と同じように、文字が複写できる事が最大の特徴です。

ドットプリンターには機器の印刷ヘッドに縦と横に並べられた細い針状のピンが搭載されており、印字される紙との間に、インクを含んだインクリボンが入り込むことで、用紙にインクリボン押し付けて印刷するタイプのプリンターです。
針状の点で印刷を行う仕組みから、ドットプリンターは原則として文字のみの印字ですが、最近ではバーコードなども印刷できる機種が増えています。

圧力をかける印刷方式のため、複写紙などの印刷に向いており一度に複写可能な枚数はプリンターのモデルによって異なりますが4~8枚の複写に対応しているモデルが一般的です。

3.ドットプリンターの種類と特徴

ラウンド型

ラウンド型ドットプリンタ

ドットプリンターの中で最も導入しやすく、省スペースで利用出来るコンパクトサイズで価格が比較的安価なのがラウンド型の特徴です。ドットプリンターは比較的高価ですが、ラウンド型なら5万円程から購入出来ます。
印刷物をすぐにプリンターの前面でカット出来る為、伝票などを都度切り離して使う業務では効率的ですその為、ラウンド型は、主にフロント業務で使用されています。
水平型と比較すると大量印刷に向いていないことや、複写可能な枚数が少ないというデメリットがあげられます。
用紙を曲げて印刷する必要が有り、印字の位置を正しく設定しなければならない、細かい印字の正確さが求められる業務には向いていません。
ラウンド型プリンターの機種の中には、正確に印字する位置を把握できるソフトが搭載されている製品もありますので購入する場合はそちらを推奨いたします。

水平型

水平型ドットプリンタ

扱うことができる用紙の種類が豊富で、複写能力が高く、多くの複写枚数が必要な用紙にも対応というのが水平型の特徴です。
ラウンド型と比べると、性能的に安定している分、やや高価となりますがドットプリンターが必要とされるオフィスでは、最も多く導入されているバランスの良いプリンターです。
ビジネスシーンでは、取引先ごとに違う形式で、多種類の伝票を大量に印刷する業務に適しており、主に、物流の伝票発行業務や産廃マニフェスト伝票の印刷などを大量に印刷する現場で水平型は多用されています。
水平型は、用紙走行が安定しており、印刷物を垂直に引き込んで印刷できる為、用紙が曲がりにくく、用紙のズレや紙詰まりも少なく、細かく正確で綺麗さが求められる印刷ニーズにも応えます。
株式会社エスエムエスでは水平型のドットプリンター(「fit7450pro」「fit7650pro」「fit7850pro」「OKI MICROLINE 8480SU3-R」)を推奨、販売しております。 SMS ONLINEショップからご購入可能です。

ライン型

ライン型ドットプリンタ

ライン型は、印刷の性能が3つの中で最も高く、価格帯もその分高価になりますが、レーザープリンター並の静寂性を持っているのが特徴です。
高速で大量の複写用紙を印刷できる高性能な為、ラウンド型や水平型に比べ、とても高価なタイプとなっており1台100万円単位からの購入となります。
連続帳票を高速印刷できる性能は圧倒的で、主に、社員の給与明細発行や大量の請求書発行といった基幹業務で使用されています。産廃マニフェスト印刷のような連続帳票をセットする際ですが、用紙の左右の穴を、プリンターのスプロケットに正しくはめてセットします。
きっちりはまっていないと用紙がズレたりして正確に印刷できないので注意が必要です。
またライン型は1枚1枚印刷する単票印刷には向いておらず、連続帳票の印刷に特化している為、連続で大量印刷する場合に適しています。

4.メリット、デメリット

ドットプリンターのメリット


伝票などの複写式の印字に対応
複写式の伝票書類は、複写枚数が増えるほどより筆圧を込めて書く必要がありますが。
複写伝票を大量に書く事はとても大変ですが、ドットプリンターを導入することで業務効率を大幅に上げます。
ドットプリンターは紙に圧力をかけて印刷する方式の為、伝票などの複写用紙を印刷できるというメリットがあります。
連続用紙に対応
水平型、ライン型のドットプリンターを使用することで連続用紙を一挙に印刷出来るのでとても効率的です。
用紙をバラバラに束ねて重ねる事が基本のレーザープリンターやインクジェットプリンターと違う点で、印刷後は必要な部分でミシン目で切り離して使うだけ。
ランニングコストが安い
ドットプリンターのインクリボンは使う度に左右に動いて、何度も繰り返し使用可能です。
頻繁に交換の必要が無くレーザープリンターやインクジェットプリンターのインクと比べると維持費が軽減できます。
故障率が低く長期に渡って使用出来る
ドットプリンターは比較的シンプルな構造になっている為、故障するリスクは低く、安心して長く使用できるというメリットがあります。
ドットプリンターは値段がやや高めで、安いものでも5万~6万円しますが、長期的に使用する事が出来る為、長い目で見ればコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。
信頼性が高い
業界にもよりますが、ドットプリンターを使用した伝票は手書きでの改ざんが困難なので顧客から信用がおける書面になります。

ドットプリンターのデメリット


印刷時の駆動音
物理的にピンを打ち付ける構造になっていることから、作動音が大きくなります。
静音設計のものもありますが、レーザープリンターやインクジェットプリンターと比べると作動音が大きいというデメリットがあります。
多くのメーカーサイトには、製品仕様として駆動音を「db(デシベル)」で表記していますので気になる方は購入する時の参考にしましょう。
文字しか印刷できない
ドットプリンターの用途は基本的に文字の印刷のみに限定されます(最近ではバーコードやQRコードが打てる機種もあります)
レーザープリンターやインクジェットプリンターと比較すると文字は粗くなります(印刷設定で印字品質を変更出来る機種もあります)
また繊細な表現等は来ない為、写真や画像といったイメージ印刷はできません。
初期費用が高い
使う用途が限定されおり、生産台数が圧倒的に少ない為、レーザープリンターやインクジェットプリンターよりも比較的値段が上がります。

5.ドットプリンターの印刷用途・印字物

手書きによる書き間違えを防止して、大量発行が可能になり、時間の短縮が可能になり、業務効率が大幅に上昇します。一般家庭やビジネス書類では普段使われないドットプリンターですが、印刷されたものを見る機会は意外とあります。

通帳

私達の一番身近なところでは、銀行のATMで預金通帳の記帳に使われています。
薄い紙の冊子に印字が出来て、改竄しにくい特性もある為、ドットプリンターが向いています。

送り状

現在の増え続ける通信販売を支える物流で宅配便の送り状でも多く利用されています。
伝票は発送人控え、取扱店控え、配送業者控え、荷受人控え、受領証、荷札などの、複数枚が必要な複写式になっていてドットプリンターの利用が便利です。

販売管理伝票

見積書・納品書・受領証・請求書などは、お客様にお渡しする以外にも、営業や管理部門等の社内資料として保管する必要がある場合に複写式の伝票を使う事により業務効率が上がります。

抵当権設定契約証書

殆どお目に掛かる機会はありませんが、司法書士事務所で導入する事務所もあるようです。

産廃マニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)

平成10年に施行されたマニフェスト制度により、産業廃棄物に適応された産業廃棄物管理表(産廃マニフェスト伝票)も複写式になっており、一部の業界ではドットプリンターのニーズが向上しています。
データベース機能がある産廃イチローと組み合わせて、保存している排出事業者、排出事業場、産廃種類、運搬受託者・処分業者名称等を、マニフェスト伝票に直接印字出来ます。
産廃マニフェストは、産業廃棄物処理責任の明確化・不法投棄の防止を目的としたマニフェスト制度で発行される書類です。

このように、身の回りのシーンでも意外と身近な物に利用されています。文字しか印刷できない特徴がありますが、複写になっている伝票や書類の印刷に用いられています。

6.あなたの業務にぴったりのドットプリンターを選ぶ

ドットインパクトプリンターをはじめて購入する際はどのように機種を選べばいいのか、お悩み中の方。
今お使いのドットインパクトプリンターから買い替えを検討している方へ。
ドットインパクトプリンターは豊富なラインアップがあるので選ぶ際に確認すべきポイントや機能について解説いたします。

運用に合わせて選ぶ

ラウンド型、水平型、ライン型にはそれぞれ特徴があるので、用紙に適した給紙方法など実際の使い方に合わせて必要な機能が付いているプリンターを選びましょう。
 ・ラウンド型 = 1枚1枚ずつの単票印刷したい方向き。
 ・水 平 型 = 単票も印刷したいし連票も印刷したい方向き。
 ・ライン型  = 連票を大量に印刷したい方向き。

給紙タイプで選ぶ

産廃マニフェストなどすぐに印刷して手前から出す場合は、前面から給紙して前面に排紙するタイプがスムーズに業務処理できるでしょう。
水平型を利用する場合、単票は前面から、連票は背面からなど使い方も可能です。
配置によって前面または背面のどちらが給紙しやすいか、どちらの排紙がスムーズか検討した上で決めた方が良いでしょう。
また機種によっては前面、背面の両方に対応したタイプとオプション品が必要なタイプもありますので注意しましょう。

複写枚数で選ぶ

通常の伝票や請求書に使うなら7枚以下の複写用紙対応のタイプで安価なラウンド型でも対応可能です。
産廃マニフェストや財務処理帳簿に使うなら8枚以上に対応していれば大は小を兼ねるで、あらゆる複写用紙に対応できる安定走行が可能な水平型を選びましょう。
複写する枚数が増えれば紙(印刷物)の厚みも増えてきますので、自動紙厚調整機能が搭載されているものであれば全ての紙を綺麗に印刷できるのでおすすめです。
また枚数はクリアしていても用紙の厚みの指定もあるので注意しましょう。

印字スピードで選ぶ

機種にもよりますがドットプリンターの印刷モードには標準モードと漢字高速モードがあります。
印字スピードが速いタイプは、紙送りスピードも速くなるので大量の複写伝票や帳票出力の処理スピードがあがります。
一般的に漢字高速モードで1秒間に漢字200字以上印字できるタイプはハイスペックになります。

印字性能で選ぶ

機種によって一度に印字できる英数の文字数が異なり、80、94、106、136桁のモデルが一般的です。
複写用紙が小さく桁数を必要としなければ、1行辺り80桁でラウンド型のコンパクトなタイプでも印刷可能です。
複写用紙が大きめのサイズの場合、横幅のある水平型で120桁以上に対応したタイプにする必要があります。
ドットプリンター購入時には1行辺りの必要桁数を事前に把握しておきましょう。

カラー印刷で選ぶ

ドットプリンターは黒のインクリボンを使っていることが多い為、基本的にモノクロです。
機種によってはカラーのインクリボンに対応している機種もあります。
帳票の印刷で印鑑など色が求められることもある場合は、カラー印刷対応の機種を選ぶ必要があります。

印刷する用紙に合わせて選ぶ

メーカーや機種によっては印字できる余白の値が異る為、印刷したい用紙サイズに対応しているか確認しましょう。

バーコード印字

物流業界などで求められることが多く機種によってはバーコードの印字に対応しています。
バーコードにも規格がありますので対応しているかの確認が必要です。

主な規格
 JAN(標準/短縮)
 CODE39  
 CODE128  
 NW-7  
 Interleaved 2of5 (ITF)  
 カスタマーコード

7.ドットプリンターの代表的なメーカー

EPSON

エプソンは、カラリオを中心とした家庭用プリンター、業務用プリンター、ドットインパクトプリンターなどの幅広く取り扱っています。
主に水平型、ラウンド型の2タイプをラインアップしており、「VP」というシリーズを販売しています。
ドットインパクトプリンターにおいても、業界内でのシェアは高く、複数力必要な財務帳簿向きのタイプや高速印字タイプ、複数の種類の用紙を同時にセットできるタイプなど、さまざまな要望に応えられます。

NEC

NECは、パソコンを中心に周辺機器のディスプレー、プロジェクター、プリンターなど開発、製造する会社です。
その中で取り扱うドットプリンターは、マニフェスト伝票に対応するなどあらゆる用紙に対応するタイプを中心に、業務をスムーズにするための製品を提供しています。
マルチウェイローディング方式の採用により、2種類の連続紙を同時にセットすることもできたり多彩な給紙パターンに対応します。

OKIデータ

OKIデータは、カラーLEDプリンターやドットインパクトプリンター、ラベルプリンターなど、プリンターを中心に製造を行う会社です。
OKIは「MICROLINE」というシリーズで水平型とラウンド型のドットプリンターを開発しており、堅牢性と印刷速度が高く評価されています。
節電タイプやコンパクトなタイプ、用紙の厚さを自動調整するタイプなど、ユーザーの使用意図をくみ取った製品を提供しています。なお、「MICROLINEシリーズ」については販売終了に関する案内もある為注意が必要です。

ドットインパクトプリンター「MICROLINEシリーズ」販売終了に関するご案内
ドットインパクトプリンター用消耗品販売終了に関するご案内

FUJITSU

富士通は、パソコンやスマートフォン、エアコンなどの家電製品を中心に製造を行う会社です。
ドットプリンターは、印字ヘッドピンを最適制御し、稼働音50dBと低く静音設計のタイプを主に、「FMPR」「FIT」というシリーズを製造しています。
印刷後はミシン目位置を用紙カット可能位置まで自動送りする為、スムーズにカットできるのも特徴です。

8.まとめ

産廃マニフェストを管理する為に購入をご検討の方は複写可能枚数が最低でも8枚以上に対応していて印刷をまっすぐ綺麗に行う為に、安定走行する水平型のドットプリンターがおすすめです。産廃マニフェストの単票、連票印刷が出来とても業務がスムーズかと思います。業務の目的や利便性を考え、ご自身の職場に適したドットプリンターを選んでみてください。

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